「な、なんでもないっ…!」 「顔、赤いで?」 キョトンとした表情で見つめてくるアキから、思わず視線を逸らしてしまった。 「そ、そんなことないよ!はい、ノート!」 アキと視線を合わせることなく、ノートを押すように渡すと急いでアキから離れた。 ダメだ! ドキドキしちゃう! 早歩きだった足を止め、ふと廊下にある鏡に目をやる。 …私、顔真っ赤だよ。 どうしてぇ…?