「うん…。あ、それでね、写真のことなんだけど」


「写真!?」


「だ、大丈夫…?」


不自然に大きな声で言ってしまったせいか、咲希はちょっとびっくりした顔をした。



「ごめん…。何もない。写真がどうした?」


心の中で深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。



「うん、アキが写真撮るのをいいって言うまで撮ってから、アルバムにして渡そうと思うんだけど…いいかな?」


「あぁ、それでいいよ」


「良かった。じゃあアルバムの出来上がり楽しみにしててね」


安心したようにニコッと笑うと、咲希は自分の席に戻って行った。