そんなことも知らずにあたしは眠る振りをする。 そして… いつもは頬に触れてた唇が今日はあたしの唇に触れた… 「……?」 ぽかんとするあたしを見て、 「ごめんね。僕、のんちゃんが好きなんだ。 だから、ちゅーしちゃったの。」 「ちゅーって?」 あたしにはまだ頬へのキスと唇へのキスの差なんて知らなくて。