僕 様 彼 氏




 「あの、ダメっていうか…」 


 「…僕のこと、嫌いか?」


 今度は子犬のような濡れた瞳
 で縋るように見つめられる。


 「い、いや、嫌いなんてそん
 な…」


 「じゃあ付き合ってくれるん
 だな」


 「へっ?」


 さっきとは打って変わってニ
 ヤッと怪しい笑みを浮かべる
 月影先輩…