「僕の大事な苺が怪我したら困るしねー」 さらっと言っちゃうよね。 ほんと。 しかもあたしの意見無視。 でも。この髪の甘い匂い。 くらっとする。 ああーマジで心臓がバクバクいってるよー。 エイトに、気づかれていないといい。 気づかれたくないよ。 エイトなんかに。 あたしを乗せて、とことことエイトは歩く。 カサカサと音を立てる雪道につく足跡は、また後から後から降る雪に覆い隠される。