ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?


何か言わなきゃ。


「エイト、これくらいの雪なら傘いらないよ」

「そうなの? そういえばみんなさしてない」

「そうだよ。忘れちゃったの? エイトも昔はそうだったのに……」



なんか。

思ったより、あたしの言葉が寂しそうに出ちゃって自分でびっくりした。



色々忘れちゃったのかな?

もう、だいぶん昔のことだもんね。

あたしにキスしたことも……。




その空気を敏感に察したのか、エイトは

「これいらない」

傘を折りたたんで、鞄にしまう。

それはもう手際よく。