もー、やだ。 あたしも顔が赤かったら嫌だから、顔をあげらんない。 動けない。 完全に硬直。 何秒くらい経っているのだろう? 何分? エイトは動揺するあたしを見てくすっと笑いながら、「そういえば……」と言葉を続けた。 「苺、いい匂いするよね」 「はぁ? 何言ってんの!?」 エイトのあまりに直球の言葉に目が覚め、あたしは手を押し出し身体を突き放す。