会議室から出ると、山本さんが立っていた。 「先輩、担当誰でした?」 「………」 面倒なことになった。 「先輩!!」 「佐藤さんだよ」 山本さんの眉と眉の間がみるみる寄っていく。 それはもう急速に。 「そうですか!」 言葉尻怖いよ。 この空気、まずい。 何か言わなきゃ。