「社内文書を見てみると、神崎さんは説明が簡潔で上手だと思うんだよね。だから今後は社外文書に関しても作成してもらいたい」 「あ。え? はい」 やっばい。聞いてなかった。 「社外文書ですか?」 「そう。内容によっては取引先の怒りをうまく逃すという文書にしなければいけないからね。どう? できる?」 「はい」 あたしはキャバクラ勤めが功を奏して、そういうのだけはちょっと自信ある。