――― 山本さん、あたしエイトにめちゃむかついてる。 だから恋愛とかないから。心配しなくていいから。 ってか、あたしエイトとか関係なく恋とか形のない物は信じてないし ――― エイトはカタカタとノートパソコンを打ち、資料を画面に表示する。 「ちょっとこれ見てくれる?」 エイトはパソコン画面をあたしの方へ向け、マウスを渡してきた。 「はい」 「ちょっと操作しながら見てほしいんだけれど」 距離が近い。 一つの画面を見ながら話しているので、自然と2人の距離は近くなる。