「よく自分で言えるよね」
「まあね」
あああ。
自信たっぷりのその顔はチラチラと『佐藤さん』が現れていて、嫌な予感……。
あたしも負けてられない。
「じゃあ生徒に手を出すのはご法度ですので、この先はご遠慮ください」
キスをしようとするエイトの唇を、手で追いやる。
「えええええーーー!!! 何それ、苺」
してやったり。
肩を落とし凹んでいる、エイトを見ているとなんだか楽しい。
「残念ですねー」
「じゃあ、苺が大学に合格するまで……ダメなの?」
「かもね」
「かもねって!!!」
しょんぼりしているエイトを見ると、笑顔があふれてしまう。
なんかこういうのっていい。



