タクシーで数分のエイトのマンション。 「こんないいとこ住んでるんだ」 「会社が用意してくれたんだけど、一人じゃ広すぎるよね」 言いながら、エイトはあたしを部屋に招きいれた。 エイトの部屋のソファーに腰掛ける。 確かに広い部屋。 でも家具はほとんど必要最低限しかない。 それがエイトは出向できているだけだから、元々すぐ帰るつもりだと分かって切ない。