そしてまた夜はやってくる。 ついでに佐藤もやってくる。 約束通り。 「蝶子さんご指名入りましたー」 「いらっしゃいませ」 こういう時こそ、平静を保たなきゃ。 「こんばんは」 昼間の佐藤はえらく強気だった。 だから負けられない。 どうせクビになるんだから、キャバクラで稼がせてもらう。 「シャンパンでいいよね?」