その味に、あたしはエイトの目を見る。 「覚えてる?」そう言うように、エイトは目を細めた。 卒業式にエイトがくれたキャラメルの味。 そしてあたしを抱き寄せる腕に力が入り、二人の距離はより近づく。 唇が離れて、エイトはにっこりと微笑んだ。 それはもう満面の笑みで。 あの頃の、あの卒業式の日のエイトみたく。 YESの答えの代わりに、あたしからエイトの唇に自分のそれを重ねる。 背伸びしても到底届かないその身長差。 エイトが猫背になって、あたしの唇を迎え入れる。