あ。 エイト、手に持ったマフラーをポケットに突っ込んだ。 しかもそれが地面についちゃってる。 ずるずる引きずって尻尾みたい。 どんだけ慌ててんですか、エイトさん。 キミがうろうろしているケーキ屋の2Fの喫茶店から、あたしが見ているなんて全然知らずに。 少し見上げればあたしが見えるはずなのに、エイトは全然気づかない。 おもわず顔がにやける。 「なんか、これって超面白くない?」 小さな独り言。 今まで散々玩んでくれた仕返ししてやる。