んん? え? ちょっ!! 「やめてください!」 タコ社長の手があたしのドレスを通り越して、太ももをまさぐる。直に。 気持ち悪い。 「いいだろ?」 なんとか、上手く逃げなきゃ……。 苺の時のあたしだったら一発パンチでも食らわせてるけど、ここはそういう世界じゃない。 お客さんを過度に怒らせると、お店自体が潰れてしまう。 あたしだけの問題じゃない。 「社長さん……。ダメですって」 あたしは怒りを抑えて言う。