『あんたたちはほんとにもう。もう帰りなさい。そろそろ暗くなるから途中まで一緒に帰るのよ』 って、先生に言われて。 「指がチクチクする、って苺の手絆創膏だらけだったよね」 「エイトなんてもうすでに違う物体になってたじゃん」 なんか懐かしい。 「それで帰りに猫を見つけて。僕はマンションで飼えなかったから、苺が拾ったんだよね」 「そうそう」 「猫を拾ったとたん、苺はモモって名付けてた」