「明日からまたバイトするよ」 「働くねー」 「お金貯めなきゃだし。大学行きたいから」 「えらいね」 二人とも前を向いて話す。 視線は並行。 「僕も行っていい?」 「別にいいけど。来たければ」 「冷たいな~」 エイトはそう言いながら楽しそうだ。 あたしも大きな仕事が終わって機嫌がいいから、なんか許せる。 多重人格気味のエイトを。