「苺、キャバクラのバイト最近行ってるの?」
「いや、行ってないです。佐藤さんは?」
「もー、今は会社じゃないんだから佐藤さんなんてやめてよー」
注文多いな。
あたしは、エイトのスイッチがいつ切り替わってるかなんてわかんないよ!
こんな時間でも車は途切れることがない。
大きい通りは軽く渋滞状態。
金曜日だし、ほとんどタクシーだけど。
「でも大きな仕事終わったんで、またバイト行こうと思ってます」
「……敬語」
エイトは少し拗ねたように言う。
面倒くさいなー、もう。
でもこっちのエイトの方が楽っちゃー楽だし、まだ可愛げがある。



