エイトの唇が離れたと思うと、首筋に生温かい感覚を感じた。
えええーーーー!!!
エイトの唇はあたしの首筋を下から上へなぞるように這う。
じわり、じわり。
「んん…んっ」
ちょっと大胆すぎるんですけど!
会社、なのに……。
「エイト……だめだよっ」
制止するあたしをお構いなしに、エイトはあたしの首筋に口づける。
頸動脈を伝うように。
エイトは舌舐めずりをしながら、あたしを見る。
それは獲物を見つけた肉食動物の視線のように鋭く。
目が合うと、その野性を隠すように、口元だけでエイトは笑った。
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