ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?


「ちょっ……」

エイトは聞かない。


あたしの左手首はエイトに掴まれているし、後ろは自販機だから身動きが取れない。



「……何するっ!」

非難を込めた眼でエイトを見ると

「一口ちょーだい」

って言いながら、あたしの鼻にキスを落とした。

悪戯っぽく。



「はぁ」

「苺の口、ちょっと苦い……」


キスの合間。

途切れ途切れの言葉。



「コ、コーヒー……飲んだからっ」

「んっ……おいしい」


エイトはそう言いながら、あたしの歯列を舌でなぞる。

味合うように。

ゆっくりと。

ぴちゃりと唾液が絡み合う音が、あたしの耳に響く。