ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?


ああ……。


「すみません」

「別にいいんですよ」

手の中でコーヒーがぬるくなっていく。



「お聞きの通り、データ削除を行ったのは山本さんでした」

「そうですか」

「もうしないと思いますので、安心してください」

エイトはにっこりほほ笑む。



「……ありがとうございます」

聞き耳立ててた時もそうだけど、エイトがあの事を気にしてくれてるのが嬉しかった。

それが仕事だから、だとしても。


だから、あたしは素直にお礼を言った。