なぜか目を離せない。 「もう一回……」 エイトはそういうと、あたしに身体を重ねる。 あたしに体重がかからないように、ソファーの背もたれに腕をかけるエイト。 「………え」 「口、開けて」 そのままにしていると、エイトの唇がもう一度重なった。 ちゅっ 少し湿った音が室内で小さく響く。 もう一度。 もう一度。 もう一度。 回数を重ねるうちに、その音が湿り気を増してきた。 あたしはその音に自分の身体が上気するのを感じる。