あたしは佐藤の両手を、自分の両手で包む。 「えー、嬉しい。絶対来てくださいね!」 あたしは名詞に携帯の電話番号を書き込む。 両手で頬笑みを添えて、手渡す。 目は離さない。 「うわっ! えっ」 びっくりして佐藤が手を離す。