君想い。



深呼吸をした後、悠太を見た。


「私も…」


「え…?」


「私も悠太が好き…悠太の彼女にして貰えますか?」

私がそう言うと、悠太はきょとんとなった。


「本当に…?」


「…うん」


私がそう言うと、悠太は満面の笑みで言った。


「喜んで!」


その日から私たちの関係は恋人同士へと変わった。


とは言うものの、関係が変わったところで今までの私たちと変わるとこはほとんどなかった。


進展なんてなくても一緒にいるだけで幸せで、不満なんて何もなかった。


この頃、私たちはこの幸せは変わることなく続くものだと思って疑わなかった。

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