「俺は…一度も智香と自分じゃ釣り合わないとか思ったことはないし、智香を凡人だとか俺はモテるとか思ったことないよ？俺と智香が違うから駄目だとも思ったことない」
悠太の目が真っ直ぐに私を見つめてくる。
「違うから駄目だとかは付き合ってみないと分かんないと思う。だから…」
悠太は言葉に詰まった。
この後に続く言葉は一体何なんだろう？
“付き合って”
…あるわけないか。
“そんなこと言うなよ。友達なんだからさ？”
…ありえそう。
悠太の顔を見た。
すごく言いづらそうに表情を曇らせていた。
私のせいだ…。
私があんなこと言ったから…！
「ゆう…「智香」
私の声は悠太の声に遮られた。
私はまた俯いて悠太が話すのを待った。
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