「悪いけど俺は会いたくなかった。」


「ちょ、まっ・・・」


「おい、來!!」




そういって俺は急ぎ足で歩きだした。




あとから颯太が追いかける。





「ちょ、來!!あいつだろ?」


「あぁ。」


颯太はまた後ろを振り返り見る。



「やっぱ、見たことねぇなぁ。」




なんか・・・。


あいつは嫌だ。



なんかたくらんでそうっていうか・・・。



嫌い。





そう思いながら俺たちは教室に戻った。




けど・・・。


「あれ・・・萌亜は?」



萌亜が・・・いない。



「瑠奈~!萌亜ちゃんは??」


そう横にきて颯太がいう。


「え?あ、トイレっていってたかな?」



トイレ・・・か。




ちょっと心配したけれど。


俺は席について萌亜を待った。