「じゃあ、おまえから奪うまでだな!」
「いやいや。無理だろ。」
・・・。
こいつ。
俺、苦手なタイプだ・・・。
「やってみなきゃわかんねーつーの。」
「あっそ。」
「じゃ・・・宣言しといた♪」
そういって佐倉はいってしまった。
なんつー自信だよ。
でも・・・。
ぜってーわたさねぇ。
萌亜だけは・・・。
そう思って、
俺が萌亜のいる方に入った。
「なんか・・大丈夫か?」
「え!?あ、・・・うん。」
入った瞬間萌亜を見ると、
固まっていた。
ほんと大丈夫か?
萌亜にとっちゃぁいろいろありすぎたな。
この短時間で・・・。
ギュゥ
そして。
俺は萌亜を抱きしめた。

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