《ジュンは好きな人いるの?》
《私はいるよ》
集中なんて出来るはずがなかった。
カノンの言葉が頭から離れない。
案の定、監督の目に留まった僕はマンツーマンで徹底的に指導された。
指導というよりシゴキといった方が正しいのかもしれない。
そんなシゴキに対しても何一つ動じず、ただただ上の空だった。
「何だお前!?やる気あんのか!?」
怒った監督は僕の竹刀を力一杯叩いた。竹刀は手から抜け激しく地面に落ちる。
もしこれが試合ならば反則もので、そんな僕の行動で監督の雷が落ちないはずがない。
胴を掴まれたと思ったら壁際まで勢い良く投げられた。
「もういいわ!!お前なんか終わるまで正座してろ!!」
そう言い放つと他の生徒を指導しに行ってしまった。
僕は倒れた体を起こし正座をする。
シゴかれるのも、
監督に怒られることも、
正座させられるのも、
普段なら苦痛で堪らないはずなのに。
それぐらい僕はカノンのことでいっぱいいっぱいだったのだ。
《私はいるよ》
集中なんて出来るはずがなかった。
カノンの言葉が頭から離れない。
案の定、監督の目に留まった僕はマンツーマンで徹底的に指導された。
指導というよりシゴキといった方が正しいのかもしれない。
そんなシゴキに対しても何一つ動じず、ただただ上の空だった。
「何だお前!?やる気あんのか!?」
怒った監督は僕の竹刀を力一杯叩いた。竹刀は手から抜け激しく地面に落ちる。
もしこれが試合ならば反則もので、そんな僕の行動で監督の雷が落ちないはずがない。
胴を掴まれたと思ったら壁際まで勢い良く投げられた。
「もういいわ!!お前なんか終わるまで正座してろ!!」
そう言い放つと他の生徒を指導しに行ってしまった。
僕は倒れた体を起こし正座をする。
シゴかれるのも、
監督に怒られることも、
正座させられるのも、
普段なら苦痛で堪らないはずなのに。
それぐらい僕はカノンのことでいっぱいいっぱいだったのだ。