人気のない地で渇いた銃声が反響する。
廃墟にぶつかり拡がるその音は一体どこから聞こえるのか。


「な、なんだ!?喧嘩か!?」


ローズは慌てふためく。そんなに簡単なものであれば良いが、銃声の発生源すらわからない今は何とも言いようがない。

俺たちが戦慄し、身を強ばらせているところに、再び二発の銃声がこだました。
刹那、一人の女性が俺たちの車の前に飛び出してきた。


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