その時だった。 「ねえ、ピアニストのお姉さん。」 一人の男性に話しかけられたのだ。 年齢は23くらいだろうか。 いわゆるチャラいタイプに分類される。 「はい、」 「すごい演奏良かったよ! 俺ら、つい聴き入っちゃったもん。 なあ?」 彼が同意を求めると もう一人の男性も うん、と頷いた。