紅茶を持ってた手が とてもぽかぽかした。 「俺、この近くの会社に勤務しててさ。 水曜日の残業の前だけ、ちょっと抜け出して ここの紅茶飲みに来てるんだ。」 そうだったのか。 俗に言う、自分にご褒び。 つーちゃんが言うと 詩を朗読されてるような 気分だった。 「へえ…」 あまりに綺麗で そんな言葉しか 出てこなかった。