「鈴!一緒に帰ろうよっ」


これから1人で登下校かと入学前落ち込んでいたあたしに


美月の存在は救いだった。



「うん。帰ろー」


並んで歩きながら


お互いの出身中学の思い出とかを語り合った。


中学時代の友達より美月と話している方がおもしろい。


高校生活は楽しくなりそう!!


そんな予感がした。



「じゃあ、あたしの家、こっちだから♪ばいばーい!」


大きく手を振って分かれた。


携帯をかまいながら1人で歩いていると、今朝の花屋が目に入る。