「ち、ちょっと、ちょっと!」


千波が俺の手を掴んでいた。


「あ…」


「馬鹿ね。砂糖が山のよう…」



…俺はスプーンで掻き混ぜた。

恐る恐る一口飲んでみると、頭が痛くなるほど甘かった。



甘すぎだ。



「砂糖味のコーヒー?」



「飲むか?」



「やだ」



本当に砂糖味だ。





甘い。



甘い。



甘い。





頭が痛い。