嬉しそうに俺の腕に絡む。
い、痛ってぇぇっ。



「ほら、ドレス選ばなきゃ」



「ドレス?」



「新しい化粧品も買わなきゃ」



おいおい、本格的だな。



「アハハハハッ!ハハハハッ」



「わ、笑うなよ」



「だ、だって…アハハッ!」



お前ぇ…。
お前も働かせるぞ。

お前なら、絶対ばれない。



「はい、行くわよ」



「千波、お前は裏の玄関から出ろよ」



「はぁい」



軽い荷物を持って、オカマバー【ハニー】に向かった。



「じゃ、これからよろしく」



刑事に聞こえるように俺は言った。



「うふふっ、ビシバシ鍛えてあ・げ・る」