おやすみと麻波は言った。

俺は保健室を出て、自分の気持ちの整理をする為に静かな場所に向かった。

空き教室で、窓側の1番端の席に座った。


…俺が、蒼空の結婚式に。


あいつを、心から祝福することができるか?


笑って「おめでとう」って言えるか?



ちゃんとあいつを……。



俺の頭の中で、何度も繰り返される。



『笹河さん』



俺の中で、何かが弾ける。



答えがやっと、見つかった気がしたんだ。