虹色パレット

まだ未熟だろ?
今、心が掻き乱されているんだ。


阿波に案内をされ、ある部屋に着くと中から叫び声が聞こえた。



ドクリとした。



「…あたしは、お前を息子だと思ってる。今までも、これからも、ずっと」



「当たり前だろ」



お前がいなけりゃ、今の俺はいない。


そして、今ここにお前がいないとなると憎しみに流される。


怖いんだよ。いい歳して。



扉を開けると、長い髪の金髪で、派手なメイクに派手な服を着た女がイスに座っていた。



「お前さんが、柳瀬莉奈かい?」



美月が睨みつけながら聞いた。


俺は床を睨んだ。
顔なんて見たくない。




「…慶、ちゃんと見なさい」




美月が俺の肩をつかんで、前へと出す。


怯えていることが、美月はわかっていたんだ。