虹色パレット

蒼空を引っ張って、耳元で囁いた。


「今夜は、眠れないと思え」


あっという間に顔を真っ赤にした蒼空。


「最低!変態、馬鹿、エロ男!」



「何、エロいこと想像してんだよ」



「はっ!?」



「お前が寝ないように嫌がらせするってことなのに…なぁに、考えてんだ」



まっ、どっちも実行するつもりだけどな。

クスッと笑って、組長をソファーに座らせた。


「眠れないって、どうしてですか?」



純粋だ。
女子高生で、こんなに純粋なのはいない。


「笹河さんの馬鹿…」