虹色パレット

客も少ないし、話しやすいだろう。


「何か飲みながら、話しましょう」


ウーロン茶や、おつまみやらを頼んだ。

組長は少し、落ち込んでいた。


励ましたい。

でも、言葉が見つからない。


「しばらく、俺の家で暮らしてください」


「…はい」


「組長、最近…何かありましたか?」


「いえ、ありません」



何故、組長を狙ってるんだ?

何故?


俺が狙われるはずなのに。

俺はウーロン茶を一気に飲んだ。


「もう少し、ゆっくりしたら帰りましょうか」


組長は俺の腕にしがみついた。


「怖いです…」



「大丈夫、俺が護ります」



護りたい。

絶対に護りたい。