試験当日


「それではルカ様 いってらっしゃい。お体に気をつけて。」

門番に門を開けてもらい、地上へ飛び立つ。

紺色の髪が邪魔だ。
でも、風が気持ちいい。

「ふぅ……」
ストッ
地上に下りた俺は、魔界とは違う格好。

髪のいろは 相変わらず紺色だけど、しっぽ、つの、羽は 隠された。

目のいろは、魔界では赤いが 人間界では、青くなっていた。


「ん・・なんか俺じゃないみたいだな」

ぼそり、とつぶやいた。
【おい!ルカ、ボさっとしてねぇで行くぞ!】
「・・・おぉ。悪いな。バル。」
隣に立っていたのは、俺の仲間である「バル」
魔界では、妖精みたいにちっせかったのに、俺より大きくなってやがる。
「なんでよりによってバルが俺よりでっけえんだよ・・・」
【いいから行くぞ!!!!】
バシッと頭を叩かれた