やがて世界に“平和”という言葉が駆け巡るとき、僕はどうしているだろう?



君は、バオバブを見ている?





そんなことは、分からないけど。




放射能と君の微笑み。


青い鳥のさえずりが、僕らの世界に色を落としてゆく。






世界は、終わったんだ。




僕と君だけを残して。


幸せと角砂糖を、地面いっぱいに散りばめて。





「アイ、ラヴ、ユー」



そっと君にキスをした。







《おわり》