振りかえるとそこには雅斗のお母さんがいた。


「やっぱり美沙さんよね。」


お母さんはそういって雅斗と同じ笑顔で微笑んだ。


「わたし美沙さんに渡さなくちゃいけないものがあるの。これから時間あるかしら」

「はい。」

そういってあたしとお母さんは、雅斗のお墓を離れた。