でもいい加減うるさくなってきたので
近藤さんに言う。

「近藤さん総司さんは気絶ですよ。」

「あっそうなの?」

切り替え早いな。

「総司さぁん。
甘味処いきましょうー
起きてくださいー」

「今起きました!」

「ほらね?」

沖田は目を開ける。

「ほら。
鼻血出てルー。
私のせいじゃないYO」

智咲は手ぬぐいで沖田の鼻血を拭く。
そして最後の言葉は棒読みで言った。

「そですか。
気絶した前の記憶がないんで」
「え?転んで気絶したんだよ☆」

智咲は沖田の言葉を遮る。

「そ・・・ですか」

てへっと舌を出す智咲に
何故か沖田は殺意が芽生えた。

何故だろう・・・?


「それより近藤さん。
私、夕食もらってません!
まだですか?」

「あぁ。もうすぐ来ると思うぞ。」

「本当ですかっ?!楽しみだなぁ」

沖田の気絶事件を『それ』として
夕食を優先した智咲。


「智咲。」

不意に芹沢さんが言う。

「・・・っ!
芹沢さんなんでしょうか?!」

忘れてないよとでも言うように大声で返事する。

「わしの存在・・・
忘れたわけじゃああるまい?」

「滅相もない!」