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「ゆっくりと話・・・ですか。
先に言っておきますけど、
話の話題とかありませんよ、全く。
もぉ自分のことながら困りますよ。
全然外に出ないんですから。」

早速智咲が言う。

「はっはっは。
今度ゆっくりとでも非番のときに
いくがいい。島原はどうだ?
いい女がたくさんいるぞ。」

笑いながら芹沢が言う。

「し、島原???
てどこですか?」

智咲は首をかしげる。

「あっはっはっは。
ますます面白いな。
貴様、智咲といったか。
今度行くといい。
面白いところだぞ。

・・・ところで智咲。
そなたの年齢もわしは知らんのだが。」

芹沢が尋ねる。

「あ、まだいってませんでしたか。
橘智咲です。18歳です。」

「ほぉ。まだ18歳か。
顔も体つきも幼いな。
18なら総司くらいになっていてもよいのだが。」

ぎくっ

「あはは・・・
成長が遅いもんで、困りますよ。」

智咲は苦笑いする。


「そういえば貴様、女顔だの。
髪も真っ黒で、まるで女子のようだ。
貴様が女装をしたら、別嬪になるだろうな。」

「そうですかぁ。
気のせいですよ。
ていうか女装して別嬪になるって嫌ですよぉ。
私はれっきとした男です。
しかも私は貴様ではありません。
智咲です。」