私の夢は、そこで途絶えた。


でもまだ眠ったまんま。
浅い眠り。
・・・寒い。


今月で、12月に入る。


近くにある、温かいものを抱きしめる。

・・・・温かい。


・・・・?
近くに抱き枕なんかあったっけ?


目を開ける。


沖田さんの顔が、ドアップ。



「・・・・
ぎぃああああああああああっ」


大声をあげ、急いで布団から出る。


「ん・・・?
なんですか、いきなり。起こさないでくださいよぉ。」

沖田がのそのそと蒲団から這い出る。

「なんですかいきなりはこっちの言葉ですっ!
なんで私の布団に入ってきてるんですかぁ!」

声を思わず荒げてしまう。

「えぇ?
昨日のことを覚えていらっしゃらないんですか?」


・・・?
昨日?
お酒をのんだところから、
記憶がない。

・・・まさかっ!

「お、沖田さん・・・
そんな人だったんですか!
返せぇ!返して私の処女!!」


顔を赤くしながら智咲は言う。


沖田も顔を赤くする。

「なっ・・・
誤解です!違いますよ!
昨日、酒で酔って智咲さん、抱き着いたまま
離れてくれなかったんですよ!」

「酔った勢いで?!
最低!最悪ですよ沖田さぁっぁん!!」

2人とも声を荒げる。

「だから誤解ですってぇぇぇぇぇぇ!!!」