「じゃあ早速行きましょう!
鍛冶屋はいろんな刀が置いてあるんですよ!」

沖田が智咲の手を引き、出かけることを促す。

「はぁい、
準備しますから引っ張らないでくださいよぉ。」

「あっ、すいませんでした。」

「あははー
もぅ、急ぎすぎですよー
そんなに急がなくたって、鍛冶屋は逃げませんよ?」

アハハ、と笑いながら智咲は言う。

沖田も苦笑いする。


よいしょ、と智咲は立ち上がる。

「じゃぁ行きましょうか。
準備するのなんてほとんどないですし。
ていうかないですよ。」

「そうでしたね。
じゃあ行きましょう!」

「そうでしたねって・・・
まぁいいです!行きましょう!」

少し智咲は拗ねながら、
土方の部屋を出ていく。


「・・・おめえら、俺の存在わすれてねぇか?」

1人部屋に残った土方は寂しくつぶやきながら
自分の仕事に戻った。