「あ、そういえば、私って何番隊なんですか?
まだ教えてもらってないんですけど。」

智咲が聞く。

「あぁ、まだ教えてなかったか?
お前は1番隊だ。」

「えっ、
本当ですか!
沖田さんと一緒だったら心強いです!」

智咲は喜んだ。

「そうですね。
私の隊に人が増えるとうれしいです。」

沖田も微笑む。

「でも、巡回のとき、智咲さんも刀を持っていないと困りますね。
もしもの時のために。」

「そうだな。
じゃあ鍛冶屋で刀を買ってくるといい。」

土方は同意する。


「わかりました。」

「金はこんくらいで足りるか?」

土方が沖田に金を渡す。

「はい。大丈夫です。
では智咲さん、本日2度目の外出ですけど、
いけますか?」

沖田が智咲に問う。

「はい!もちろん!」

智咲は笑顔で答えた。


「「・・・」」

「あれ?
なんで2人とも黙るんですか?」

「「なんでも(ねぇよ)(ないですよ)」」

今思うと、コイツ女子のほうが可愛いのに、
なんでこの道選んだんだろう・・・

土方は思う。




実は智咲の昔受けていたイジメは、可愛いから、
という理由もあった。

本人は自覚なしだが。