・・・・・・・・・屯所

「こういうことがあったんですよ。
土方さん。」

沖田が説明する。

「ブッ
そりゃぁ笑いモンだなぁ」

「笑いごとじゃぁないですよ!!
私は本当にひどい目にあったんですからぁ・・・」

思い出すとまた泣きそうになってしまう。

「ぶ、
あぁいうことされんの、初めてなのか?」

土方が意地の悪い笑い方をしながら、
智咲をみる。

「・・・・っ
別にどうでもいいじゃないですかぁ」

智咲がそっぽを向く。

「ブフッ
まさか、本当に初めてなのか。」

「別にいいですーー
笑いごとじゃないっていってるじゃないですか!」

「アハハハハハハハハ!
土方さんは女の人にそういうことするの、
慣れてるんですもんね?」

「なっ
何いってんだ総司!」

土方が沖田に怒る。

「えぇぇー。
土方さんのこと見直しましたよ、
悪い意味で。」

智咲が土方に憐れみの視線を送る。

「てめぇっ!
人の趣味くらい放っとけ!」

「えぇー。
あんなのが趣味なんですかぁ・・・
余計見直しましたよ、
悪い意味で。」

「あはははは!
智咲さん、どれだけ言っても無駄ですよ、
元からそういう人ですもん。」

「えええええ。」

「てんめっ
総司っ!
だまってろぉ!!
さっさと部屋からでていけえええええええええ!!!!!」

土方の怒鳴り声が屯所内中に響いた。