「大丈夫ですか?山崎さんに何もされていませんか?」


総司が私を壊れ物のように頭を撫でる。


「大丈夫だよ。山崎さんのおかげで助かったし。」


必死で作り笑顔をする。
それを見透かしたように総司は悲しそうな顔をした。


「ちょ、山崎さん?!智咲さんの着物こんなに乱れているじゃないですか?!いったいあなた何を・・・」


「誤解や!わいやない!ちょ、刀構えるのやめ・・・っ!」



山崎が私から離れて、総司の刀を受け止めていた。
それを眺めると、あることに気づく。・・・着物が、はだけているのだ。



「・・・山崎さん。着物の着付けしてー」


「・・なっ!駄目です!ここらへんにいる遊女のかたに・・・!」


「だって今日のお昼も着物着付けてもらったよ?」


「ちょ、沖田はん!やめてぇ!刀に力いれるのやめて!」


「ま、いいです。あんまり智咲さんの体じろじろ見るのはやめてくださいね」


「とかいいながら刀に力すごいかかってるでー!」


「ねー、いつまでもこの格好とか絶対無理だから、なんでもいいからはやくしてよ!!!」



ドガァァァ!


「智咲ィィィィ!!」


土方さんがもう片方の襖を蹴って部屋に入ってくる。なんでふたつもあった襖をふたつとも蹴るのかなー。ひとつあいてるんだからそこから入ってこればいいのに!


「大丈夫かァ!何もされてないか?」


ぐらぐらとわたしの肩を掴んで揺らす。


「あーー!ふさぎかけていた肩の傷がァァァ!イタッ!ゆゆゆゆらさないで!!」