「そこをどきぃ。」


「っち。お楽しみの最中に来るたァ、運がわりぃなァ。」


高杉が山崎のクナイをはじき、窓まで転がる。



「じゃあなァ。また相手してやるよォ。新撰組の橘さァん?」


その言葉を最後に、高杉は1階の窓がら出て行った。



足の力が一瞬にして抜けて、その場に座り込む。



「大丈夫か?!」


山崎が駆け寄ってくる。


「・・・うん。大丈夫。ありがとう」


「ごめんな。わいがもうちょっと早くこれば・・・」


山崎が私を抱きしめる。


ああ。人って温かい。改めて感じることができた。



「大丈夫・・・。私は、まだ大丈夫」


自分にも言い聞かせるようにしていう。


「あんまり無理ばっかりするんやない。」


山崎の私を抱きしめる腕が、強くなる。



ズドォォン!


襖が、ぶっ飛ぶ。


「智咲さん!大丈夫ですか?!」


総司が蹴り飛ばしたであろう襖が、倒れる。



「・・・ッち。」


山崎が、小さく舌打ちをした。